秋の夜長、DVDを観賞したり、読書をしたりと、夜更かしをしたくなる季節でもありますね。
ある新聞によると、「夜遅い食事は太りやすい」との記事が、国際的な医学誌「obesity」(2009年9月号)に掲載されたそうです。
この研究発表は、マウスを24時間監視して得られた実験データ。
アメリカのノースウエスタン大学で、マウスを飼育し、明るい部屋、暗い部屋を作り、時間を配分して食事を6週間とらせた結果とのことです。
今の時代、「夜遅い食事は太りやすい」ということは、常識にもなりつつありますが、マウスの実験とはいえ、やはり、そうだった! と再確認できる発表データですね。
◆体内メカニズム、夜遅い食事の太る理由
食べた後すぐに寝ると牛になる…とは、昔からいわれている皮肉めいた言葉ですが、夜遅くに食事をとってすぐに寝てしまう習慣は、太りやすい傾向に。
理由は、食後から寝るまでの時間が短くなるために、夕食でとったエネルギーをしっかり消費することができず、余ったエネルギーが脂肪として体内に蓄積されやすくなるからです。
また、体内には、夜になると増加するたんぱく質「BMAL1」(ビーマルワン)があります。「BMAL1」の働きは、簡単にいうと、細胞内に脂肪を貯め込む指令塔。
つまり、この「BMAL1」が体内に多く存在している時間帯に食事をとると、太りやすいといわれています。
「BMAL1」は、夜10時~深夜2時にかけて体内でもっとも多くなるということもわかってきているようです。
深夜にとる食事が、肥満を招きやすいことが、だんだん明らかになってきましたね。
記事提供:旭化成ライフサポート(株)