[2012.05.25]
沖縄と言えばビーチ沿いの気分高まるランニングコースが人気ですが、
国際通りやオフィス街のある街中もまた、
がじゅまるのような沖縄を代表する木々に出会えて、
格別に楽しいランニングコースに早変わりするものです。
そして、普段走っているコースの途中に、
気になっている広い城壁があったりすると、
いつかそこに入ってみたい、
なんて思っていたりしませんか?
沖縄にはそんな不思議な建物や好奇心が高まるエリアが目白押し。
今回は、ずっと前から気になっていた、
国際通りから歩いていける、
白い城壁の「福州園」
という中華庭園を訪れてみました(入園料無料)。
中華というと唐突のようにも思えますが、
時を1000年もさかのぼると、沖縄と中国の関係は、
沖縄と日本よりも親交の盛んな関係だったと言います。
この福州園も那覇の市制70周年記念として、
姉妹都市である福州市との友好都市10周年を記念して創られたもので、
福州市の費用で創っていただいたものだとか。
琉球王朝時代、
中国の明に貢品を納めると、その何十倍もの品を明は返してくれたと言います。
日本とは別の国であった琉球王国は小さな島国に過ぎなかったけれど、
明との振興のおかげで広く繁栄することができたのですね。
そんな王朝時代を思い出させてくれる福州園は、
走ってまわるよりも、大幅にペースダウンしてまわるのがオススメ。
中国的な白壁に囲まれた8,500㎡の庭園の中には3つもの滝もあり、
敷地以上のスペースを感じさせ、
庭園のあちこちには中国様式の建物がいくつもあり、
沖縄からその当時の中国へタイムスリップしたような錯覚を覚えます。
燦々と注ぐ太陽の光も、
水辺のある庭園では涼を感じられて、
庭園散策のあとも快調なペースで走れること受け合いです。
気になってはいるものの、普段は素通りしていた特別な場所へ、
一年で最も快適に走れるこの季節に足を運んでみてもいいですね^^。
ランニング関連の雑誌・書籍の企画制作をはじめ、42.195kmリレーマラソンなどのランニングイベントのプロデュースを手掛け、ランニングマガジン『クリール』(ベースボール・マガジン社発行)、『ランニング生活』(コスミック出版発行)では、女性を対象とした連載ページを展開しています。
在籍中の早稲田大学大学院では、“走ってキレイになること”を科学レベルで解明しようと、女性の運動習慣と肌の関連について研究中。
自身も走り続けながら、より多くの女性たちへランニングライフを提案しています。
ちなみに女優・本仮屋ユイカの叔母でもあります。